火災発生時の避難 🏃🏻‍♀️

当院ベランダから把握できる避難経路および消火栓

漆喰の壁のブログでちょこっと話題に出させて頂きましたが、今日はビル火災の避難について書いてみたいと思います。火災の避難時に気を付けなければいけないのは、炎よりも煙と言われているようです。調べてみると、 火災が発生した際に人命危険性の高いビルの特徴がわかってきました🏢

それは『屋外に階段がない。階段は1つのみで、しかも屋内』というビルなのかなと個人的には理解しました。例えば2021年12月に大阪で火災によって痛ましい事故が起きていますが、2001年の新宿・歌舞伎町のビル火災も同じ構造のビルでした。

年数の経過した小規模なビルだと、このように内階段1つのみという現実もあるかと思います。建築当時は合法だったが現在の規定には適合しない、専門用語でいう「既存不適格」の状態ということですね。。。 当院の入居するビルは2021年竣工で『屋外の階段が2つ(避難はしごを含む)』です。

四ツ目通り沿いのベランダにある避難はしご

階段はエレベーターホールから扉を開けた屋外にあります。もう一つはクリニック内からアクセスする避難はしごです。

屋内階段ではないので、避難経路上に煙が充満しません。また避難経路が2つ確保できているということは、仮に1つの経路が断たれても、もう一方の経路がありますので、被害拡大の防止を期待できるビル構造です。

ちなみに四ツ目通りは拡幅工事が進んでおり、当院の入居するビルはいわゆるセットバックした状態なので、1階のファミリーマート前に現時点では広いスペースがあります。今後、四ツ目通り沿いの周りのビル建て替えが進めば同じようにセットバックされることで、延焼が遮断されやすくなること、および救助・救援活動が一層円滑に行われることから、地域の防災性や安全性の向上に寄与しますね。当院から押上駅方向に400m行くと本所消防署がありますが、となりに本所防災館という防災に関する知識や技術を学べる体験施設があるようなので、今度行ってみたいと思います❗