腫瘍皮膚科について

皮膚の表面から浅いところにみられるできもの(皮膚腫瘍)について診断および外科的処置を行います。
皮膚腫瘍には良性と悪性があります。

良性・・・粉瘤、ほくろ、脂漏性角化症(老人性のイボ)など
悪性・・・悪性黒色腫、有棘細胞がん、基底細胞がんなどの皮膚がん

一般的に皮膚腫瘍を取り除く場合、形成外科を標榜したクリニックで処置を行うことがありますが、手術前の診断は非常に重要です。なぜなら、ターゲットとした皮膚腫瘍を単に切除さえすれば術後の経過が良好なわけではなく、皮膚腫瘍の性状によって最適な術式が異なるという事実を踏まえると、患者様の肌にとってまず大事なのは皮膚腫瘍を診断できる専門的知見だからです。

当院の特徴は、皮膚科専門医として大学病院で培った的確な皮膚腫瘍の診断にはじまり、一般皮膚科では行わない外科的切除術まで一貫した治療を行えることです。

当院では腫瘍の診断に有用なダーモスコピー検査(保険適応)が可能です。万が一悪性腫瘍が疑われる際はしっかりとした範囲を切除する必要があります。良性腫瘍を考える場合はできるだけ小さな傷でよりきれいに治る方法で手術します。当院で行うのは局所麻酔を用いた「日帰り手術」となります。手術後は原則として病理組織検査を行い、確定診断をつけます。

ほくろ

正式には色素性母斑(母斑細胞母斑)と言います。メラノサイト(色素細胞)と呼ばれるメラニン色素を作る細胞が変化して集まり、塊になっている状態です。ほくろは基本的には良性腫瘍なので放置していても問題はありません。しかし中には皮膚の悪性腫瘍やホクロのガンと表現される悪性黒色腫(メラノーマ)が紛れていることがあるので注意が必要です。
中でも悪性黒色腫はガンの中でも悪性度が高く、転移をして生命を脅かすことが多いため皮膚科医は大変注意をして診ます。短期間で急に大きくなったり、色が濃いところと薄いところが混じっていたり、色素がまわりの皮膚に染み出してきた場合は、特に注意が必要です。メラノーマとの鑑別をつけるためにはダーモスコピー検査を行います。
良性のほくろであったとしても患者さんのご希望により切除することは可能です。ほくろの大きさや部位などにより切除の方法が異なり、保険適用になるものと自費診療となるものがあります。

粉瘤

皮膚の浅いところから袋状の嚢腫が発生し、その中に角質や皮脂など貯まっている状態を粉瘤と言います。正式には表皮嚢腫といいます。身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。
通常は自覚症状はなく、真ん中に黒い点がみられるのが特徴です。強く圧迫すると、臭いのある物質が出てくることがあります。ときに細菌感染を起こすと赤くなったり、痛みがみられるようになります。これを炎症性粉瘤と言います。
粉瘤は良性の腫瘍ですので、放置しても問題はありません。しかし大きくなり支障がある場合や、炎症を繰り返す場合には、外科的治療の適応になります。

粉瘤の特別な切除術:へそ抜き法・くり抜き法

局所麻酔をし、メスで粉瘤を皮膚ごと切除して縫合するのがひとつの方法です。粉瘤にはもう一つ特別な切除の方法があります。へそ抜き法、あるいはくりぬき法といって、直径4mm~6mm程度の円筒状のメスを粉瘤に向けて刺し込んで、表面の皮膚とともに内容物や嚢腫壁を可能な範囲で取り除く方法です。丸く空いた傷の部分は縫いませんので、完全に傷がふさがるには約2~3週間かかります。最終的には傷跡はニキビ痕程度のへこみになります。切除手術に比べると施術時間が短いという長所がありますが、完治までの日数がやや長くなることと、炎症を繰り返している粉瘤の場合はすべての嚢腫壁が取り除けないことがあります。
また炎症性粉瘤の場合は、炎症を鎮静化させるために小さく切開を入れ、溜まった膿を排出させ、抗生物質の内服を行います。

いぼ

いぼのページで説明している中で、外科的処置の対象となるいぼがあります。下記にそれらを挙げます。

脂漏性角化症

20歳代からみられ、加齢とともに増えてくる傾向があります。あらゆる部位に発生しますが、特に顔面、頭部、前胸部、背部に多く見られます。色は褐色調ですが、健康な皮膚に近い色調のものから黒色調のものまで様々なものがあります。形も平らなものから隆起するものまで、小さいものから大きいものまで様々なものがあります。
時間が経つにつれ、大きくなり数も増えていきます。
脂漏性角化症の治療は部位や大きさ、ご希望により、液体窒素による凍結療法、あるいは炭酸ガスレーザーによる切除、局所麻酔下にメスによる切除を選択します。当院の炭酸ガスレーザーは高出力かつウルトラパルスというモードを搭載しているため、焦げ付きが少なくより綺麗に治すことが期待できます。

軟性線維腫、アクロコルドン、スキンタッグ

首やワキに出来る2~3mmの多発する皮膚色から褐色のイボをアクロコルドンやスキンタッグと呼び、軟性線維腫という良性腫瘍の一種です。摩擦が原因の一つと言われています。治療方法は液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザーによる切除、ハサミ(医療用の眼科剪刀)による切除があり、いぼの数や部位、患者さんのご希望に合わせて治療方法を決めます。ハサミで切除と聞くと驚かれるかもしれませんが、多少の出血はあっても速やかに止血し、傷跡としては一番きれいに治すことができます。特に首は液体窒素による治療は色素沈着を起こしたり回数がかかることが多いため、見た目を重視される方や一度に取りたい方には炭酸ガスレーザーやハサミによる切除をお勧めします。

錦糸町かるがも皮膚科

〒130-0012
東京都墨田区太平3-4-8 KOIKE Bld. 4階

03-5637-8807

アトピー性皮膚炎、ニキビ、水虫、乾癬、巻き爪、ほくろ・いぼ、湿疹・かぶれ、しみ・しわ、帯状疱疹

院長
本田ひろみ(医学博士)
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